2011/07/20 サバイバル登山家

衣食住の出来る限りを山の恵みからまかなうサバイバル登山では10日を超える長期山行にテント、コンロ、ヘッドライトすらも持たない。食料も極わずか。岩魚を釣りカエルやヘビを捕まえ食いつないで行く。正に強烈かつ衝撃的な本だった。死の匂い漂う厳しい自然環境や心理状態の描写には臨場感があり序章から引き込まれていった。

『生きようとする自分を経験すること、僕の登山のオリジナルは今でもそこにある。僕は自分の内側から出てくる意志や感情を求めていた。厳しい現実が次から次へと降りかかってくるような窮地や、思いもよらなかった美しいものを目にしたときに自分が何を感じるのかを知りたかった。絶対的な経験の先にある感情の起伏にこそ、心を物理的に動かしてゆく力がある』

『人工登攀が発展し、たくさんの岩場が人工物に埋め尽くされていくようになって、登山も平均的になっていった。道具(とやる気)さえあればどこでも登れるようになったのだ。それは山を低く小さくすることだった。
そんななか、登るとは何かを深く純粋に考える人たちがいた。考えを行動に移したとき彼らがしたのは、道具をひとつひとつ体から外していくことだった。自分の肉体と山との間に挟まっている物を取り除いていくことで、登らされている部分を排除し、人はもう一度、登るという行為に近づいていった。』

04BOOK[40]
 
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